ダーマキット
犬、猫の皮膚糸状菌症の原因菌を簡単かつ迅速に鑑別するための特殊培地。
仕様
●キット内容:鑑別用培養ビン×10、ラベルシール×10、
簡易スタンド×1、小冊子×1
【使用方法】
1.検査準備:
検査結果に影響するので、採取部位に医薬品を投与していないことを必ず確認してください。検体採取の前に患部の洗浄が必要な場合は、医薬品や殺菌剤を含まない石鹸を用いて洗浄するか、70%アルコールを含ませた綿で静かに拭う程度にしてください。
2.検体採取:
滅菌したメスまたはピンセットを用いて病変の周辺部から鱗屑や被毛を採取します。被毛のサンプルを採るときは、皮膚から2cm以上の部分は刈り取って捨ててください。患部が爪の場合は、先端を切ったものが検体として利用できます。ビンのふたを取る際は、汚染しないよう気を付けてください。
3.培養:
検体を培地中に軽く埋め込むように置いてください。ふたを閉めるときはビン内の湿気を逃すためにゆるく閉めてください。添付のラベルに患畜名と日付を記入し、ビンに貼ってください。検査期間中、ビンは室温(22~25℃)に維持してください。
4.結果判定:
培養後24時間から始めて72時間は定期的に培地の変化を観察してください。発育したコロニー直下の培地にわずかでも黄色から赤色への色の変化が認められたら、皮膚糸状菌陽性と判定されます。時間が経つにつれて赤色が強くなり、変色部分も広がっていきます。
検査期間は14日目までです。10日以内に増殖しない場合は、培地にもう一度検体を接種しなおしてください。